空と和 soratowa

空に、和を点てる。

抹茶と菓子/南青山 Matcha and wagashi.
Minami-Aoyama, Tokyo.
朝の店内
The Circle 円相しるしのこと

抹茶は、禅とともに海を渡ってきました。

宋から戻った栄西が茶の種を持ち帰り、修行の飲みものとして広がっていった。だから抹茶の話をするとき、わたしたちはいつも禅の話をしていることになります。

調べていくと、茶にまつわるものは、みな円に還っていきました。茶碗の縁のやわらかな丸み。茶筅を引き上げる最後の一筆。点てられた泡の表面。そして禅がその心を託した円相。

空(くう)は、円の中心に生まれる余白で表せる。和は、円が象徴する調和そのもの。わたしたちのしるしが円であることに、迷いはありませんでした。

Matcha came to Japan with Zen. The bowl, the last stroke of the whisk, the surface of the foam — everything in tea returns to a circle. Our mark is that circle, left a little unfinished.

点てられた抹茶の泡の表面
点てられた泡の表面もまた、円
i

縁のゆらぎ

均一ではない丸み。手仕事の器が持つやわらかさを、そのまま線に移しました。

ii

所作の強弱

線の太さがわずかに変わります。静・動・静という茶筅の動きを、一筆に込めています。

iii

欠けていること

気づくか気づかないかの切れ目。不完全であることの美しさを、円相はそう表します。

iv

中心の空(くう)

真ん中には何も置いていません。ここが、いちばん大切な部分です。

A Bowl 一服点てること

一杯が点つまでの、二十秒。

空と和 / 二〇二六Film / 20 sec / no sound
Uji 宇治受け継ぐこと

宇治で百九十年、茶を挽いてきた家です。覆いの下で日を遮って育てた葉だけを、石臼で、一時間に四十グラムだけ挽く。

速く挽けば熱を持ち、香りが逃げる。遅いことに意味がある仕事です。その石臼の音を、青山に持ってきました。

Nineteen decades of grinding tea in Uji. Forty grams an hour, no faster — heat takes the scent away.

覆下栽培の茶園
覆下栽培/宇治
石臼で抹茶を挽く
石臼挽き ─ 一時間に四十グラム
茶碗と茶筅
茶筅 ─ 静・動・静
The Room 空間すごすこと

骨董通りから一本入ると、急に音が減ります。焼杉の黒い壁と、生成りの麻。余計なものを置かないのは、器と茶の色をいちばんきれいに見せる背景が、無地だからです。

十四席。坪庭に面した二席は、お一人の方から埋まっていきます。

空と和の外観と看板
南青山・骨董通り
坪庭に面した席
坪庭に面した二席
カウンター
カウンター
Learn 稽古学ぶこと

月に四度、閉店後の店内で茶席をひらいています。正座も作法も要りません。自分で点てた一杯は、たいてい少し苦く、そして忘れられません。

店内の一角には、宇治から運んだ石臼と、茶壺、古い茶箱を置いています。ご自由にご覧ください。

定員六名/二時間/¥5,500(菓子・抹茶つき)/ご予約制

茶席の設え
茶席「点てる」 ─ 月に四度、閉店後に
Goods 贈物おくること

茶缶、茶葉のパウチ、日々の器。送料をかけて運ぶより、青山まで取りにきていただくほうが、茶は元気です。店頭のみでお分けしています。

茶葉のパウチ 茶缶 器 名刺
News 便りお知らせ
  • 秋の生菓子に替わりました。十月は「照葉」。
  • 茶席「点てる」九月分のご予約を受付けています。
  • 空と和の茶缶ができました。店頭のみでお分けしています。