粟島酒造AWASHIMA SHUZO

Tokubetsu Junmai

粟島 — あわしま

屋号をそのまま冠しました。蔵の基準であり、この町の食卓でいちばん多く飲まれている一本です。

屋号と同じ名を付けた以上、この酒がこの蔵の基準です。四銘柄のうち、いちばん値が張らないものにこの名を付けたのは、四代目の判断でした。

波郷錦に、この土地の飯米である常世晴を合わせています。飯米を混ぜるのは高級な造り方ではありませんが、燗にしたときに旨みが乗るのは、明らかにこちらです。酸も残してあり、温度を上げても味が崩れません。

粟島町の家で夕食に開けられているのは、たいていこの一本です。旧暦八月の「羅摩流し」に納める奉納酒も、二代目の代からずっとこの銘柄と決まっています。

四銘柄のうち、この一本だけが茶瓶です。ラベルも古いまま ── 字も、枠も、左下の朱印も、二代目が定めた意匠をそのまま使い続けています。他の三本を純米路線に合わせて刷り直したときも、これだけは触りませんでした。変える理由がなかったからです。

粟島の四合瓶
粟島 特別純米 720ml/1800ml。この町の食卓でいちばん多く開けられる一本です。
Rice
波郷錦 / 常世晴麹米・掛米
Polishing
60%精米歩合
Yeast
潮九号潮路県試験場分離
Alcohol
15度
SMV
+3日本酒度
Acidity
1.6酸度
Pasteurize
二回火入れ
Size
720ml / 1800ml¥2,200 / ¥4,180 税込
鰤のあらの煮付けとぬる燗
鰤のあらを煮たものに、ぬる燗。徳利は早めに湯から上げてください。

Temperature

飲み方

常温から、四十五度前後のぬる燗まで。この酒はぬる燗がいちばんよく出ます。熱くしすぎると香りが立ちすぎるので、徳利を湯から上げる頃合いは早めに。冷やしても構いません。

Pairing

合わせたいもの

煮魚、干物、味噌を使ったもの。脂の乗った青魚にも負けません。粟島町では、鰤のあらを煮たものに、この酒のぬる燗を合わせます。

Name

名前のこと

初代・磯崎伊之助は、屋号を決めるにあたって自分の姓を使わず、土地の名をそのまま採りました。「この酒は磯崎の酒ではなく、粟島の酒である」── 三代目の覚書に、そう残っています。

蔵の名の由来 →